理想と現実の話
こんにちは、今の「こんにちは」を打つまでに5~6回失敗し、思わず舌打ちをしたコテツ氏です。
「こんにちま」だの「こんちにな」だの多種多様なミスを繰り広げていました。
僕の親指が太いのか、住所不定無職で自称天使の熊おじさんにいたずらされたのか真相は定かではありませんが、とにかく舌打ちをしました。
そんな僕は今日アルバイトがお休みで学校が始まる午後まで時間が空いていました。
せっかくのお休みなので充実した休みにしようと前日に休日の理想形をスマホのメモに書き起こしました。
【コテツ氏理想の休日スケジュール】
7:00 起床
寝起きの耳に心地よい小鳥のさえずりで目を覚ます。
壁にかかっているフランス製の高級時計に目をやると7時ちょうど。
イタリア製のベットから体を起こし伸びをする。
高級なカーテンを開けると気持ちのよい朝日が僕の全身を照らす。
7:30 朝食
イタリア製のこ洒落た木の机に座ると3つ星レストランのオーナーシェフであるマドモアゼルが朝食を並べる。
今日の朝食は地中海の魚介類をふんだんに使ったシーフードパスタ。
程よい塩味に魚介類の歯ごたえが最高だ。
8:00 散歩
腹ごなしに愛犬のレスターと近所を散歩。
レスターは上品な金色の毛をしたゴールデンレトリバーだ。
朝の白金台あたりを気ままにぶらぶら。
9:30 勉強
レスターとの散歩を終え自宅に帰って来た僕は勉学に励む。
大学教授も唸らせる難解な問題もすらすらと捌く。
11:00 トレーニング
自宅地下にある大型トレーニング施設に行きさまざまなトレーニングを受ける。
常に6パックを維持するには欠かせないことだ。
12:00 昼食
つい先程まで海にいた魚介類たちはやはり鮮度というものが違う。
日本各地から集めた山菜等の天ぷらも格別だ。
13:00 アフタヌーンティー
英国では馴染み深いアフタヌーンティーを頂く。
紅茶の芳醇な香りが僕の鼻孔をつく。
ベルギー産のワッフルとともに飲む紅茶は格別だ。
さて、このような上流階級の理想を思い浮かべていたのですが果たして本日僕はどのような休日を過ごしたのかをおさらいしてみましょう。
11:00 起床
はい。早速やらかしています。
一度7:00に目を覚ましたのですが休みの日特有のまだ寝れるじゃん現象にさいなまれ気づけばこの時間までぐっすり寝ていました。
カーテンを開けるとどんよりとした雲。
一ミリたりとも太陽の光が僕に当たりません。
だけどまだギリギリ午前中!
ここからが優雅な休日の始まりです!
11:30 朝食
既にお昼ご飯の時間ですが優雅な休日にそんな事関係ありません。
僕が朝食と言ったら朝食なのです。
リビングに行ってみたのですが特になにも置いていませんでした。
母親に電話をすると「ツナ缶を使っても良い」という通達が来たのでツナパンを作ることにしました。
理想はシーフードパスタ
現実はツナパン
ツナはシーフドでパスタの『パ』とパンの『パ』の字が被っています。
これはあながち理想通りとは言えないでしょうか。
言えないですね。
12:00 昼寝
自作のツナパンをペロリと平らげた僕は何となく寝ました。
俗に言う惰眠というやつですね。
14:00 なんかしようとした
惰眠から目覚めたのは14時過ぎ。
このままではいけないと思い外に出ようとドアを開けるとバケツをひっくり返したようなどしゃ降り。
僕は死んだ目でドアを閉めます。
再び自室に戻った僕は勉強をしようとしますが教科書諸々全てを学校においてきたらしいのでなにもできませんでした。
そして、為す術がなくなった僕は本日2回目の惰眠に入りました。
いかがだったでしょうか。
人間こうも理想から離れることが出来るんですね。
ちなみに僕は犬なんて飼っていませんしもっと言うとマンションなのでペットが飼えません。
昔、人差し指くらいのカタツムリは飼っていました。
それくらいです。
こんなにも理想と現実に差があるわけですが何となく思ったのが庶民の現実のままが良いや。
ということです。